『ビックリマンの思い出3』
夏祭りの日、駄菓子屋で買ったビックリマン。
開封したら中からキラキラと怪しく光ったシールが出てきた。
・・・なんだこれはッ!?

「6弾のヘッドは始祖ジュラのはずだよな?」
たちまち近所の子供達が集まってきて

「初めて見た!」

「ロッテの間違いじゃないの?」

『ブラックゼウス』と書いてある、そのシール。
風体もあのスーパーゼウスそっくり。

「・・なんか動くぞ!」

あとで知ったホログラムもこれが最初だった。神秘的すぎる。。。
すべてが未知数過ぎてだれも『交換して』と言い出せないほどのオーラを放っていた。

その瞬間、たしかにブラックゼウスは世界で僕「だけ」のものだった。
僕こそがブラックゼウスに選ばれたんだ!ブラックゼウスは悪役だけど、そんなことはどうでもよかった。
ブラックゼウスは僕を一瞬にしてヒーローにしてくれた。

夢と現実が確かに交錯したあの瞬間。
月日は流れたけど、少年時代の僕にとってかけがえのない輝かしい思い出だ。

written by たかはしきよひさ